
出産祝いの歴史について
出産祝いの歴史について
日本の出産祝いは、赤ちゃんの誕生を喜び、母子の健康や子どもの成長を願う風習として発展してきました。
現在のように現金やベビー用品を贈る習慣になるまでには、古くからの出産儀礼や親族間の贈答文化が関係しています。
1. 古代~平安時代:出産を祝う儀礼
日本では古くから、子どもの誕生は家族や一族にとって大切な出来事でした。
平安時代の貴族社会では、出産に関連する儀礼が行われ、親族や周囲の人々が誕生を祝いました。当時は、現代のような「出産祝いの品物」を贈る形式よりも、出産に伴う儀式や祝宴が重視されていました。
2. 鎌倉~室町時代:子どもの成長を願う風習
武家社会や地域社会では、子どもが無事に成長することが大きな願いでした。
出産後の祝い事や、子どもの成長に合わせた儀礼が行われるようになり、親族や近しい人々が祝いの品を用意する文化も育まれていきました。
ただし、当時の出産祝いの具体的な贈答品や形式は、身分や地域によって異なっていました。
3. 江戸時代:庶民にも祝い事が広がる
江戸時代になると、庶民の間でも子どもの誕生や成長に関する祝い事が広く行われるようになりました。
代表的なものとして、次のような行事があります。
産着・祝い着
赤ちゃんの誕生を祝い、健やかな成長を願って衣類などを用意する風習。地域や家によってさまざまな形式がありました。
お食い初め
生後約100日を目安に、子どもが一生食べ物に困らないよう願う行事。出産直後の祝いとは異なりますが、子どもの成長を祝う文化の一つです。
初宮参り
赤ちゃんが生まれてから初めて神社などにお参りし、健やかな成長を願う行事。地域によって時期や作法が異なります。
4. 明治~昭和時代:贈答習慣として定着
明治時代以降、近代的な家族関係や社会制度が整い、出産を祝う贈答の習慣も次第に一般化しました。
親族や友人、近所の人などが、赤ちゃんの衣類や育児用品、祝い金などを贈る形が広がっていきました。
特に戦後は、生活水準の向上や百貨店・小売店の発展などにより、ベビー用品を出産祝いとして購入する機会が増えました。
5. 現代:現金・ベビー用品・ギフトが中心に
現在の出産祝いは、赤ちゃんの誕生を祝うとともに、子育てを始める家族を応援する意味も持っています。
ベビー服・スタイ・タオル
赤ちゃんの生活に役立つ実用品。名入れギフトなども選ばれています。
おむつ・育児用品
日常的に使う消耗品や育児グッズを贈るスタイルです。
現金・商品券・ギフトカード
家族が必要なものを選べるように、祝い金やギフトカードを贈る方法もあります。
出産祝いの歴史の注意点について
現代の「出産祝い」という贈答形式が、古代から現在まで同じ形で続いてきたわけではありません。
古い時代の出産儀礼と、現在の出産祝いの習慣は、関連しながらも区別して考える必要があります。
出産祝いとは
出産祝いとは
「赤ちゃんが生まれたことをお祝いして、赤ちゃんやその家族に贈るプレゼントやお金のこと」
です。
お祝いを渡す時期について
出産祝いの品を渡すのは、「お七夜」と言われる、赤ちゃんの誕生7日目に持参するのがしきたりでした。
しかし、現在はほとんどの人が病院で出産する為、退院後2~3週間過ぎた時期、産婦の疲れがとれたころに持参、または宅配便で送ります。
お祝いを贈るタイミングについて
出産祝いは、必ず出産の報告を受けてから贈るようにします。妊娠の報告を聞くと、いち早くお祝いしたくなるものですが、不幸にして流産や死産となった場合に、お祝いを贈るのはたいへん失礼になります。
たとえ予定日を知っていても、母子ともに無事の報告を受けるまでは、むやみに連絡をしたり、お祝いを贈ったりすることは控えましょう。
また、出産の知らせを聞いたら、電話でお祝いの言葉を家族の人に伝えてもらい、後日、お祝いの品を贈ってもよいでしょう。
贈るタイミングが遅い場合について
出産を知らずに後から贈ることになったときは、遅れたお詫びとお祝いの言葉を添えて、「初節句」や「一歳の誕生日」などの「節目の日に贈る」ようにします。
訪問の時期について
産後1ヶ月ほどたって、母子ともに落ち着いてから訪問するのがベストです。
相手の都合を聞き、訪問は短時間で切り上げてください。
風邪気味での訪問や喫煙はもちろん、赤ちゃんをさわったり抱っこしたりするのもなるべく避けるようにしてください。
友人への相場の金額について
友人に出産祝いの現金や商品券を贈る場合の相場の目安です。
「贈る側の年齢により、お祝いの金額が変わってきます」のでご注意ください。
こちら側の年齢:相場の金額
贈る側の年齢が20代:5千円~1万円
贈る側の年齢が30代:5千円~1万円
贈る側の年齢が40代:1万円~1万5千円
贈る側の年齢が50代以上:5千円~1万円
親族への相場の金額について
親から子供兄弟、姉妹、いとこ、甥、姪などの親族に出産祝いの現金や商品券を贈る場合の相場の目安です。
「贈る側の年齢により、お祝いの金額が変わってきます」のでご注意ください。
親から子供への相場の金額
親から子供への場合、親の年齢は関係ありません・・・3万円~5万円
その他、「出産費用の一部を現金で負担する方法」もありますし、
ベビー用品のレンタルも充実しているので、「レンタル料を肩代わりする」方法もあります。
兄弟・姉妹への相場の金額
こちら側の年齢:相場の金額
贈る側の年齢が20代:1万円~2万円
贈る側の年齢が30代:1万円~2万円
贈る側の年齢が40代:3万円程度
贈る側の年齢が50代以上:3万円程度
☆いとこ、甥、姪への相場の金額
こちら側の年齢:相場の金額
贈る側の年齢が20代:5千円~1万円
贈る側の年齢が30代:7千円~1万円
贈る側の年齢が40代:1万円~1万5千円
贈る側の年齢が50代以上:2万円~3万円
職場の同僚への相場の金額について
職場の同僚に出産祝いの現金や商品券を贈る場合の相場の目安です。
「贈る側の立場により、若干金額が変わってきます」のでご注意ください。
☆会社での立場・・・相場の金額
一般社員・・・5千円~1万円
係長・課長クラス・・・5千円~1万円
部長クラス以上・・・1万円~1万5千円
職場の上司への相場の金額について
職場の上司に出産祝いの現金や商品券を贈る場合の相場の目安です。
「贈る側の年齢により、お祝いの金額が変わってきます」のでご注意ください。
こちら側の年齢:相場の金額
贈る側の年齢が20代:5千円
贈る側の年齢が30代:5千円
贈る側の年齢が40代:5千円
贈る側の年齢が50代以上:1万円
のしの表書きの書き方や水引の選び方について
出産祝いに現金や商品券を贈る場合の祝儀袋の表書きや名前の書き方になります。

水引:紅白の蝶結び
のし:あり
表書き/上書き:「御出産祝」「祝御出産」など
表書き/名前:上書きよりやや小さめの字でフルネーム
祖父母からの出産祝いのプレゼントについて
本人の要望を聞いて、それに沿って贈るのが合理的である。
「ベビーベッド」や「寝具」「チャイルドシート」など比較的高価なものを贈ったり、自由に品物を選べるように、「ギフト券」を贈ったりする。
その他、「出産費用の一部を現金で負担する方法」もある。
また、ベビー用品のレンタルも充実しているので、「レンタル料を肩代わりする方法」もある。
産婦の実家からの出産祝いのプレゼントについて
産婦の実家からは、出産祝いとして「絹の産着ひと揃い」を贈り、これをお宮参りのときに着せるというのが習わしである。
しかし最近は、ベビー服を贈ることが多くなりました。
祖父母以外の親族からの出産祝いのプレゼントについて
重複しないように注意して、数カ月後に必要になる「ベビー服」「靴」「離乳食器」「玩具」などを用意する。
品物を贈らなくても、希望があれば、「出産後の身の回りの世話」や「家事」「育児を手伝う方法」もあります。。
友人・知人・同僚へのおすすめプレゼントについて
友人や知人は「名入りアルバム」「数を必要とする紙おむつ」「タオル」「育児雑誌1年分」「育児書」などを贈るのが一般的です。
そのほか、「銀のスプーンをくわえて生まれた子供は幸福になる」というヨーロッパの言い伝えから、「銀製品」も人気です。高価ですので、数人で費用を出し合って贈るといいでしょう。
最近は、個々に贈らず、共通の友人数人で相談し、高額の品物を贈るケースが増えています。
高額の品物を贈る場合は、相手の希望を聞いてから贈るようにしましょう。
もちろん、「ギフト券」や「商品券」でも失礼にはあたりません。その場合は「品物選びに自信がないので、お好きな物を」というふうに、一言添えるといいでしょう。
「冠婚葬祭とおつきあい 基本のマナー」より
「贈答のルールとお金の事典」より
「冠婚葬祭 マナーの便利帖」より
「冠婚葬祭実例大事典」
「すぐに役立つ冠婚葬祭ブック」より
「男の冠婚葬祭百科」より



















